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2015年 10月 27日 文学部日本文学科【青学 文 吉田美麗】
こんにちは。
吉田です。
…さて、皆さん、
写真の文字、読めました?
これ、日本語なんです。
とは言っても、
この作品は江戸時代のものです。
そうです、これ、古文です。
ここで皆さんに聞きます。
皆さんは学校で、古文を勉強していますよね。
授業中は、教科書を使いますね。
それでは、どうして教科書を使って古文を勉強することが出来るのでしょうか?
答えは、
「研究者が頑張ったから」です。
古典を研究する人々は、皆さんに見てもらった写真のような、
昔の文字(変体仮名といいます)を、
ものすごい時間をかけて解読しています。
沢山の人々が頑張ってくれたから、
私達は、古文を読むことが出来ているんです。
私は、その「解読作業」を大学でやっています。
パソコンで打ち込まれた文字で古文を読むのもいいけれども、
原文を自分の力で解読していくことは、
私が通っている「日本文学科」でしか出来ません。
大学で聞いた話ですが、
日本には、解読はおろか、発見さえされていない作品が数えきれない程あるそうです。
まだ日本に眠る数多くの古典文学が解読され、多くの人々が読めるようになるためのお手伝いをいつかしたい、と私は思います。