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2021年 10月 13日 演習しよう? (東京工業大学理学院)
おっすおっす, 播田實です<( ‘ω^ )⌒☆
夏の面影を見ながらも秋となりましたが, みなさん体調を崩していませんか?過ごしやすい日が多くなってきた一方で, 夜は冷えるようになってきました. 昼と夜の寒暖差に気をつけていきましょう.
と, お天気キャスターが言いそうなことを最初に書きましたが, 秋といえば受験生は演習づけの秋です. そういうことなので, 今回は演習, 特に単元ジャンル演習を進める際に気をつけたいことについて書いていこうと思います.
過去問演習もそうですが, 単元ジャンル演習も当然ながら時間制限があります. 単元ジャンル演習は苦手を克服するためのものですが, 苦手だからこそ制限時間の中でどうやって解くか, 手をつけていくかということを意識して演習してください. 苦手を克服するとはそういうことです. 時間がなくて解けない, ということも苦手の一種です. 時間をかければ解けるから…というのは苦手なのとほぼ同義です. ただし, 単純に難しかったり, 計算量が多かったり, そういう問題に対して時間がかかってしまうのは普通なので, そういう問題にぶつかっても「あぁ…自分はこの分野苦手なんだな…」という落ち込みは時間の無駄ですし, 上手い計算があるかどうか, あるいはどのように考えると解きやすいかといったことを考えたら次に進みましょう.
次は, 量に対する注意です. 数をこなすような演習よりも質の良い演習をした方が力になるんじゃないかと考えている人も多いと思います. しかし, 今考えているのは, 苦手な分野の演習です. 苦手な分野が苦手である理由, その多くは演習不足であると考えられます. (演習が足りない→)問題に対するアプローチがわからない→解けない→だから自分はこの分野が苦手なんだ, という流れです. ここで演習不足に括弧をつけたのは, 多くの場合見落とされるためです. 今は苦手を克服する際の演習の話をしていて, 難しい問題を解こうとする必要はないので, 単純に問題が難しいという理由は除いています. 何度も言いますが, 難しい問題は一部の人を除いてみんな解けないので, 解けないからといってその分野が苦手であるということは帰結しません. ここにまず注意してください.
演習が足りないことがわかったら, 更なる演習を積むことを考えるわけですが, 闇雲に演習しても仕方がありません. ここで質が大事になります. 苦手な分野が苦手であるのは, 演習が足りないからであると先ほど書きましたが, それ以前に問題を解くための基本を理解していなければ演習を積んでも進歩しません. したがって, 演習を開始する前に, 苦手な分野の基本が定着しているかどうかということを確かめる必要があります. これなしに演習しても効果はあまり見込めないので, 自分が苦手だと感じている分野があったら, それは演習不足によるものなのか, それとも基本が身についていないことの結果であるのかということを考えてみましょう. 演習を始めるのはそれからです.
ここまで, 時間と量および質について書いてきました. これを読んでちょっとドキっとした人は次の演習から意識してみてください. それだけでも得られる成果は大きく変わると思います. ぜひ頑張ってください.
以上, 読んでくださりありがとうございました\(^o^)/